シングルファザー

シングルマザーはよく聞く

シングルファザーもごくまれに聞く

では、シングルな親を持つ子供、つまり僕の子供はシングルチャイルドなのか？

もう僕は親権がないから親じゃないが、生物的には親だ。人間的に言えば親ではなく、人間としては親だ。

僕が子供に会えないということは、子供も僕に会えないと言う事だ。僕の目が子供と合わないという事は、子供の目も僕と合わないという事だ。自分が子供も会えない苦しみはここに書くことも出来るし、ストレス発散することも出来るし、誰かに打ち明けることが出来るし、我慢することだって成り立つ。子供が本当の父親は離婚して会えないと理解したとき、幸せを感じるのだろうか？「うん、ママはあんな男と別れて大正解、今のパパ大好き」となるのだろうか。僕は耐えられないな。

僕にできることは、短い時間だったけどほんとに幸せな時間があったし、今もどこかで暮らしていることを考えるだけで幸せということ。そしてそのことにとても感謝していて、とても後悔して苦しんでいること。少なくともヨリを戻す努力をしたこと。写真は捨てずにいること。産まれるまで本当に楽しみで、毎日が人間として最高に輝いた日々を過ごせていたこと、力になっていたこと、本気で死にたくない、死んだら会えなくなるとなぜか毎日考えていたこと、あなたが健康でしかも可愛く産まれてくれただけで奇跡だということ。あなたの頬に反射する光が、産毛がとても綺麗だったこと。誕生日のおもちゃを選ぶことがこんなにも幸せだったこと、まだまだ一緒にいたかったこと、これを書いている時も涙を流していること、プレゼントのドラえもんのブレスレットを泣きながら選んだこと、そしてそれを1回でもつけてくれかた心配していること、とにかく今日も幸せに元気に暮らしてくれたかなと考えること、全てのことに感謝して、会える時がきたら号泣して抱きしめて謝らせてください。僕にできること。